~研究連携により新技術とビジネスソリューションを創出~
指紋認証を始めとした様々なセキュリティ・ソリューションを提供する株式会社ディー・ディ ー・エス(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:三吉野 健滋、以下「当社」)は、東京大学 情報学環が2015年4月に当社代表取締役社長三吉野 健滋の個人的寄付を基に創設した「セキュア情 報化社会研究講座(SISOC-TOKYO)」(http://sisoc-tokyo.iii.u-tokyo.ac.jp/)とサイバーセキュ リティ技術とその応用手法に関する共同研究を開始しました。そのグループ活動を、委託研究等に より全面的に支援し、新技術とビジネスソリューション創出を加速することを発表致します。
■背景
当社は、これまでに名古屋工業大学大学院の梅崎研究室との産学連携により創出した、最高水準 のハイブリッド指紋認証アルゴリズムを開発して参りました。このアルゴリズムを用いたハイブリ ッド指紋認証ユニットは、その登録性能と認証率の高さから、高精度で高速な本人確認を実現し、 PC向け外付け周辺機器としては出荷台数において国内トップシェアを維持しております。
現在当社は、マイナンバー制度施行に伴い社会的ニーズが高まっている個人情報漏洩に対して、 生体情報に基づく新しいセキュリティシステムや、スマートホン搭載の小型エリアセンサー用の新 たな指紋認証アルゴリズムの研究開発を進めております。
また、日本企業として初めてパスワードに代わる本人認証方式の標準化を提唱する米国発の非営 利団体 FIDO Allianceに加盟し、世界標準の安全な認証サービスやWeb上でのパスワードに替わる 新しいブラウザ・プラグインやセキュリティ・デバイス等のFIDO準拠製品の開発も進めております。
■今回の活動内容と期待される効果
今回、当社CTOも客員研究員としてSISOC-TOKYOグループに参加し、自然科学、社会科学、学際領 域にまたがる広範な研究開発活動を行います。グループの教官には、安田浩教授、梅崎大造教授や 満永拓邦准教授を始めとする最先端セキュリティ技術領域のエキスパートが参加されているため、 研究連携を強化することで次期新製品開発に向けて当社の研究活動の飛躍的な向上が実現します。
当社は、指紋認証アルゴリズムの高度化や、新たなサイバーセキュリティ技術の創出を企図して、 上記セキュリティ技術領域のエキスパートの方々の研究テーマに対して委託研究を実施し、特許等 の研究成果を速やかに事業に展開していきます。
さらには、ハッキング攻撃用のサイバーセキュリティプラットフォームの構築にも参加し、当社 技術者の実地訓練による人材育成とともにハッキング防御やセキュリティ耐性技術力の向上を推 進していきます。
当社は、今後の事業展開において、当社独自の生体認証技術に加えてFIDOを含むセキュリティ関 連ソリューションを世界的に普及させるためにも、SISOC-TOKYOグループ研究活動を積極的に支援 し、マイナンバー制度の進展や2020年のオリンピックの成功に向けて、サイバーセキュリティ技術 の発展に寄与してまいります。