DDSでは、下図の「画像補償」から「判定」までを行う指紋照合エンジンを核として、組込機器向け指紋認証ソリューションUB-safeとして提供しています。

周波数解析法では、指紋紋様パタンをスライスした断面を波形とみなします。波形スペクトル系列を特徴情報として利用し、最大相関を求めて照合を行います。基本アルゴリズムは名古屋工業大学大学院 梅崎太造教授の研究成果によるものです。音声認識で使用される一次元の周波数解析法を画像認識に応用したところに大きな特徴があります。

松本、佐藤、藤吉、梅崎「LPC分析に基づく指紋照合法の評価」電気学会論文誌(2002年5月)より一部転記
周波数解析法は、現在実用化されている指紋認証アルゴリズム「特徴点抽出照合法(マニューシャ法)」や「画像マッチング法(パタンマッチング法)」などと比較して以下のような特長があります。
| 項目 | 周波数解析法 | パタンマッチング法 | マニューシャ法 |
|---|---|---|---|
| 登録拒否 | ○ 原則としてなし |
○ 原則としてなし |
△ 有 (1〜3%) |
| 画像演算量 | ○ 主に局所的演算 |
△ 大域的演算も必要 |
△ 高度な補間処理 |
| 処理時間 | ◎ 高速 整数演算のみ |
○ 遅い |
△ 重い 変動あり |
| 認識精度 | ◎ | △ | ◎ 変動に弱い |
| かすれの影響 | ◎ | ○ | △ 特徴点消失 |
| プライバシー保護 | ◎ | △ 指紋画像で照合 |
◎ |
| スイープセンサー との相性 |
◎ | △ | △ |
周波数解析法による指紋認証アルゴリズムは、梅崎教授の技術指導により複数の製品に組み込まれ、1995年から採用・稼動実績があります。
| 照合速度 (1対1 / 1対10照合) |
ARM7TDMI 66MHz 0.40秒/1.30秒 VR4181A 131MHz 0.22秒/0.50秒 M32 216MHz 0.16秒/0.40秒 PentiumIII 800MHz 0.012秒/0.04秒 |
|---|---|
| 他人受入率(FAR) 本人拒否率(FRR) |
FAR=0.001%以下、FRR=0.1%以下 |
| プログラムサイズ(ROM) | 約50Kバイト |
| データサイズ(RAM) | 約260Kバイト、スタック1Kバイト以下 |
| テンプレートサイズ | 1指3回登録時、3Kバイト |
PC上で動作するUB-safeの評価キット・デモキットのご用意もございます。